僕が学生時代に就職に関して考えたのはサラリーマンの一択でした。
実際、家業を継ぐとか、プロスポーツ選手になる学生もいますが、ほとんどの学生はサラリーマンになる選択肢が一番多いと思います。
その状況でも僕の場合は将来、独立出来る仕事を選びました。
独立出来る職業として飲食店、大工さんなどの職人等色々ありますが、その中の一つとして設計事務所がありました。
しかし設計事務所は建築家としての実力や資格、経済的な用意も必要なので、もっと気軽に選択出来るものとしてフリーランスもあるなと思い、今の個人事業主を14年続けています。
僕自身の経験を元に、個人事業主になるにはどういった心構えが必要になるか一つづつ記していきます。
高校生や大学生は、ある段階で自分はどのような人生を歩むんだろう、職業として自分にどんな選択肢があるのだろうと悩むが出てきます。。
私は大学では建築学科という事で、学部にいる進路指導の先生に相談しましたが、ゼネコン(総合建設業)しか進められませんでした。
本来はゼネコンの他に住宅メーカーや設計事務所もあるかと思いますが、その選択肢はありませんでした。
正確に言うと当然ながら住宅メーカーや設計事務所に行く学生も多いのですが、進路指導課からの推薦が得られないという事です。
自分で直接応募するか、ゼミの先生の紹介という形になります。
なぜゼネコンだけ進路指導課からの推薦があったのか?当時は知る由もないですが、大人の事情で色々あったのでしょうね。
大学3年までは設計事務所に就職して、将来独立して自分の設計事務所を構える。これが漠然とした夢でした。
今考えるとフリーランスに繋がる第一歩でしたね。
しかし、建築施工の授業に大手ゼネコンの所長が講師として就任し、現場見学会を開いたことで進路希望が一変します。
「自分も現場所長になりたい!」
ホント青かったですね。現場の過酷さが全然わかっていないから当然ですが。
関西に本社のある中堅ゼネコンで4年間就職しましたが、当初の夢だった設計事務所を開くという夢は拭えず、設計事務所に転職します。
この設計事務所は一般的な住宅設計ではなく、ログハウスの設計に特化した事務所でした。
私はラッキーでしたが、フリーランスにとって「特価した技術やサービス」がセールスポイントになるのではないかと考えます。
この設計事務所で学んだログハウスの知識のお陰でフリーランスになるキッカケとなりました。
これが一般住宅の設計だと、競合他社が多いので、もっと独立に時間がかかっただろうなと思います。
恐らくゼネコンに在籍していたら、フリーランスの現場監督にはなれますが、今のような形にはなっていないでしょう。
転職という行動と、漠然としても将来独立したいという夢を持つこと、サラリーマン時代に特価した技術やサービスを身につける事がフリーランスになる為には必要だと思います。