LGBT(性的趣向)という言葉を聞くことが多くなりました。これはゲイやレズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーという頭文字をとって総称する言葉であり、性的少数者の総称でありますが、テレビタレントでは昔から活躍していたし、最近ではオネエタレントが増えた事からも、比較的受け入れやすい言葉であると思います。
それに加え、ここ数年メディアやネットで聞く事が多くなった言葉「ポリアモリー」。聞く機会が多くなったとはいえ、LGBTに比べるとまだマイナーな言葉です。
このポリアモリーですが、簡単に説明するとパートナー同士の同意を得て、お互い若しくは片方に新たな恋人を作り、恋愛関係を築いていくという二夫一婦制や一夫二婦制、二夫二婦制という本来の一夫一婦制を崩して夫婦関係を発展させていく事を言います。
もちろん結婚していないカップルに関しても同じ事が言えます。一人で二人の恋人を持つ事もポリアモリーと言われます。
言葉自体、日本で知られたのはここ数年だと思いますが、ポリアモリーという概念自体は1990年代のアメリカで生まれた言葉だそうです。
日本でも昔から社長や政治家が結婚した男性が妻以外の女性を持つ事を昔から愛人や二号さん、妾などという呼び方をしていました。
これらは本妻が愛人を公認する場合もありますが、基本的には本妻に内緒で恋愛関係を築く女性を囲う事が多いので、ポリアモリーとは意味合いが違ってきます。
最近ポリアモリーが知られるキッカケとなったのはきのコさんという女性がブログでポリアモリーを告白した事が大きかったと思います。
この女性は同棲する彼氏がいながら、別の男性とも付き合っている日常をブログで告白しています。
また、有名プロブロガーである立花岳志氏がブログでやはり記事で告白しています。
No Second Life
ポリアモリー 〜 僕は妻と恋人を愛して生きていく [ライフスタイル]
この立花氏は妻以外に彼女を作り、しばらく夫婦関係も上手くいっていたようですが、奥さん側に恋人が出来なかった事もあり、結局は奥さんと離婚し、恋人とも別れてしまったようです。
夫婦同時に恋人が出来れば良いですが、片方にだけ恋人が出来てしまうと嫉妬心がどうしても芽生えてくると思います。
僕の両親は通常の婚姻関係を築いていたので(大多数の方も同じだと思いますが)、もしも父親に母親公認の彼女がいて、夕飯の時にデートして来ると出掛けたとします。
子供時代の自分の感情を想像したら、きっと複雑な感情に苛まれたと思います。かなりショックだったでしょう。
まだ父親の事ならば我慢出来たと思いますが、これが母親だったとしたらどうでしょう?
父親のショックとは比べられないほどショックを受けたと思います。これは男女差別という事ではなく、母親には真面目であって欲しいという願望もあるでしょう。
もしも母親がこれから彼氏とデートして来ると言われて出掛けられたら、帰宅した母親の料理は食べたくないという感情が芽生えたと思います。
松本人志の放送室という以前やっていたラジオがあるのですが、その放送の中で松本人志さんが男女の浮気についてコメントを述べられています。
そのラジオの中で松本人志さんは父親に比べると母親に浮気された方が息子的には辛いという意味合いのコメントを出されています。
これには賛否両論あって、父親と母親のどちらが浮気しようがショックは一緒という人も多く見受けられます。
これはどちらが正しいという事ではなく、個人的な感情や感想に従うべきかなと思います。
ポリアモリーは大人の男女がお互い合意の上で互いに別のパートナーを持つのは、そのカップルが納得していればそれは他人がとやかく言うべきではない事です。
しかし思春期の子供がいる場合は、子供が性的な興味が出てくるので両親の恋愛部分を見せるのもデリケートな部分だと思うので、ましてやパートナー以外の恋人を両親がそれぞれ持つ事を子供に見せるのは個人的には反対です。
そういう姿を見せてしまうと、トラウマになって将来自分が大人になった時に通常の恋愛が出来るのか?という事も心配です。
従って、子供が成人して独立し、夫婦二人きりになった時点で改めてポリアモリーを夫婦間で話あえば全然ありだと思います。
日本ではまだまだ浸透していないポリアモリー。メディアでは夫婦以外の恋人を持っても元の夫婦関係は上手くいっているプラス面を取り上げる事が多いように感じますが、そこには子供側の感情にも注視しなくてはならないと感じています。