ベンチプレスってご存知でしょうか?ベンチプレス台に寝て、バーベルを持ち上げるトレーニングであり、競技でもあります。
スクワットやデッドリフトに比べて強度的に低いので、気軽に出来るトレーニングですね。
また筋トレにハマっているトレーニー同士が、挨拶代わりに「ベンチプレスの最高はどれくらい?」と聞かれる事も少なくありません。
ジムでの筋トレで一番人気といっても良いベンチプレス。しかし一般的な体格の成人男性がどれくらい挙がるの?と疑問があるかもしれません。
インターネットで検索した平均と、トレーニング歴が30年以上の筋トレ好きな私の経験やアンケート結果を書いていきたいと思います。
ネットでベンチプレスの日本人男性の平均を調べると40kgと検索結果が出てきます。
ベンチプレス経験者の方からするとちょっと低すぎない?と思われるのではないでしょうか?
これは一般男性の定義を40歳を中間として被験者を集め、トレーニング経験の有無は関係なくやった場合の平均値だと思います。
まずは次に示す式で自分の挙げられる最高重量を計算してみて下さい。
1回だけ挙がるベンチプレスの重量 = 使用重量 × { 100 + 2.5 ( 1 + 回数 ) } %
パワーリフティング入門 吉田進著
例)50kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 61.25kg
60kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 73.5kg
70kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 85.75kg
80kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 98kg
90kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 110.25kg
100kgが8回挙げられる場合 : 1回だけ挙がる重量 122.5kg
1回だけ挙げられる最高重量(1RM)に挑戦すると怪我のリスクが高まるので、8回挙がる重量(8RM)で1RMを計算します。
下記に示す自分のレベルがどの位置にあるか?一度計算してみて下さい。
ベンチプレス初心者のレベルとして、扱う重量は100kg未満(99kg以下)と言えます。
バーベルシャフトが20kg、20kgプレート片側2枚付けてベンチプレス出来るかどうかが初心者と中級者の壁となります。
僕は20年以上ジムに通っている経験からして、ベンチプレスをやっている男性の平均的な重量は80kg位だと思います。検索結果の倍位ですね。
ベンチプレスの場合、日常では使わない筋肉を使うので、その動きに慣れると挙げ方のコツが分かってきます。
同じ体格、体力でも野球経験者のピッチングと未経験者では全く球威やコントロールが違うように、ベンチプレスでも本来の筋力とは別に慣れの部分が大きいと思います。
運動習慣のない中年男性がベンチプレスを初めてやったら恐らく平均通り40kg程度だと思います。
しかしすぐに50kgが挙がり、60kg、70kg、80kgといった感じで3ヶ月位で80kgに到達するでしょう。
100kgまであと20kg伸ばすのは大変ですが、1年を目標とすれば十分到達します。逆に言えばベンチプレスの初心者から中級者にレベルアップするのに1年間はかかるとも言えます。
ベンチプレス中級者のレベルとして、扱う重量は140kg未満(139kg以下)と言えます。
バーベルシャフトが20kg、20kgプレート片側3枚付けてベンチプレス出来るかどうかが中心者と上級者の壁となります。
初心者と中級者以上の違いはベンチプレスに熱中するかどうかの差だと思います。体質としてスクワットやデッドリフトは得意だが、ベンチプレスが苦手という人もいますね。
このブログの他にベンチプレスログというブログをアメブロで以前からやっていますが、5年前にブログを通じてベンチプレスのアンケートをした事があります。
1回だけ挙げられる重量(1RM)を聞いたのですが、平均で112.67kgという結果となりました。
記事の冒頭で40kgという結果に比べ、高すぎると思った方もいるかもしれません。
しかしジムである程度のレベルにあるトレーニーのベンチプレスを見ていると、120kg以上を扱っているのを良く見かけるので、あながち大げさな結果ではないと思います。
ベンチプレス上級者のレベルとして、扱う重量は140kg以上と言えます。
バーベルシャフトが20kg、20kgプレート片側3枚付けてベンチプレス出来れば晴れて上級者と言えるでしょう。
経験的に80kgで初めの壁が来ます。この壁を突破すると、100kg、120kg、140kgというように20kg刻みで壁がやってくると思います。
この壁でいうと100kg未満が初心者、100kg以上~140kg未満が中級者、140kg以上が上級者と言えるのではないでしょうか。
もちろん体重とベンチプレスの重量は相対関係があるし、年齢もあります。あくまで平均を見ていると、以上のような結果になります。
ベンチプレスで中級者以上になると、明らかに上半身がたくましく見えるので、身体を鍛えるのにベンチプレスの重量は一つの指標になりますね。
・松本人志(お笑い芸人):140kg
松本人志といえば20~30代の時は痩せているイメージがありましたが、40歳位の時に番組の企画でボクシングをやった事から運動に目覚めた気がします。
それ以降は加圧トレーニングやウエイトトレーニングも熱心に行い、いつの間にかゴツい身体になっていました。現在ではベンチプレスが140kgが出来るようになったようです。これからも進化するのでしょうか。
・タイガーウッズ(プロゴルファー):145kg
ゴルフという競技の性質上、あまり過大な筋力は必要ないのかな?と思っていましたが、タイガーウッズの全盛期はアメフト選手並みのウエイトトレーニングをしていたという事です。
酷い腰痛に悩まされ手術もしましたが、近年はまた復活しました。まだ若いのでこれからの活躍も期待されます。
・室伏広治(ハンマー選手):170kg
室伏選手の筋力は日本人離れしていて、競技経験のないピッチャーをやらせても時速130kmを超えるストレートを投げました。投げ方を覚えた150kmを超える事でしょう。
また背筋力が凄まじく、389kgあるそうです。ハンマーは7.26kgあるので、それを遠心力を使って回転する時に身体に引きつけておく筋力が必要なのでしょう。
そう考えるとベンチプレス170kgというのは控え気味の数値ですが、競技の必要な筋力として押す力よりも引く力が必要なので、あまり押す筋力は鍛えていないと思うのですが、それでも凄いですね。
・貴景勝(大相撲):230kg
貴景勝関は押し相撲の力士な為、押す筋力は凄まじいものがあります。しかもこの230kgというのは高校時代との事です。大関の現在はもっと筋力が伸びている事でしょう。
力士としては決して身体に恵まれているとは言えませんが、このパワーで横綱を目指して頂きたいです。
貴景勝 光信 – 力士プロフィール – 日本相撲協会公式サイト
今回の記事を読んで頂きありがとうございました。
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