2019年11月8日の参議院予算委員会で共産党の田村智子議員が安倍首相に対し、桜を見る会について質問時間30分全てを使って質問しました。
田村議員は何が問題だと指摘しているのでしょうか?
桜を見る会の前日、山口県から県会議員や市議会議員が後援者を伴って、ホテルの大広間で安倍首相を囲む会が行われていました。
この事について田村議員は後援会との親睦を図る為に利用しているのではないかと安倍首相に質問をぶつけました。それに対し安倍首相の答弁は
安倍総理:「あの、おー、桜を見る会につきましては、既に、え、政府委員から答弁をしている通りでございまして。えー、個々の、おー、個人名等々についてはお答えは差し控えさせて頂きたい、ということでございます。」
2019年11月11日ハーバービジネスオンラインより引用
マスコミでも早速この問題を取り上げ、モリカケ問題と並列させて、桜を見る会を主催する内閣府の首相への忖度だと言ってる局もありました。
この問題の他にも総理支援者は手荷物検査なしで入場出来たという問題ですが、これに関しては素性の知れた人物を初めにピックアップしているのだがら、問題はないと思います。
もちろん、この会にお金だけ払えば入場出来る、不特定多数に人物がいる場合は危険物の検査を含め、手荷物検査は必要だと思います。
話しを戻すと、歴代の政権でも後援会を桜を見る会に呼ぶ行為は行われていました。
特に野党共闘として今回の桜を見る会を問題視する党の中に立憲民主党も入っている点は見過ごせません。
立憲民主党の大半の議員は元々、民主党の議員がほとんどで、民主党が政権を運営していた時の首相も一部のマスコミ報道では後援会を呼んでいたそうです。
まさにお得意のブーメランですね。与党を攻撃すればするほど、自分たちも実はやっていたという事です。
ここで言いたいのは野党もやっていたのだから、自民党もやっていいだろうという開き直りではなく、お花見という日本の文化をモリカケ問題と並べて紛糾させる野党の手法に問題があるという事です。
外交も経済も合格点以上の働きを見せる安倍政権で、野党やマスコミが付け入るスキがあるとすれば、モリカケ問題でしたが、結局何も出てこずに、収束する方向に進んでいます。
この桜を見る会を第2の「モリカケ問題」にしようとしている姿勢を見ていて、他にやる事があるだろうとため息が出てしまいます。
まだ問題が大きくなっていませんが、新聞では朝日・毎日、テレビ局では朝日・TBSがリードしてこの問題を大きくする事でしょう。
招待客の人数を絞って、桜を見る会にかかる経費を抑えていくというのは建設的ですが、これを首相の私物化として問題を大きくしていくというのは、貴重な国会の時間がモリカケ問題のように浪費していくかと思うと、失望さざるを得ません。
個人的に今取り上げてほしいのが、森ゆうこ議員による一般人の住所を国会の資料の中で晒してしまった問題です。
元々は事前通知の遅れで官僚を台風前にもかかわらず、深夜まで残業させてしまった事が問題でした。それを覆い隠すように他の問題にすり替えています。
この問題を与野党含めて、官僚の働き方改革を進めて、その流れが民間にも更に普及していく事が望まれます。