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【ログハウス】基礎から分かる!魅力紹介

フリーランスのYas(@yaschiich)です。

個人事業主として在宅勤務17年の経験や、健康に役立つ筋トレ情報、その他個人的な興味ある事を発信していきます。

私はログハウスの設計及び施工図を作成するのがメインの仕事です。

図面ばかり作っていると忘れがちなログハウスの魅力。各地にある展示場でログハウスを見学したり、現場を見学すると木の香り、優美さに魅了されます。

通常の住宅では壁はクロスやボードに塗装された仕上げが多いですが、ログハウスの外壁は丸太そのものですから、室内側もログ仕上げで圧倒されます。

ログハウスの基礎知識を7項目に分けて説明しましたので、どうぞご覧下さい。

ログハウスの基礎知識

起源

北欧と北米で発展したログハウス。その歴史は1000年とも言われています。主に北欧では森林が豊富なので、住居として発展してきました。北米では北欧系の移民者がその技術を持ち込み、カナダを中心に発展してきました。

wikipediaによると

ログハウス(英: log house)とは、基本的にはログ(丸太)を主要な構造材として使用した家屋・建築物を指す。つまり、細かく(板状などに)製材するなどしていない材料、もとの樹木の形がほぼ残されているような材料で作られたものを指す。
英語では、特に小さなものは「log cabin ログキャビン」などと呼ぶことで、呼び分けている。結果として英語では「log house」という言葉で呼ばれているものは比較的大きなものであることが多い。
日本語では「ログハウス」というと(結果として)、小さなものや簡素なものを指していることが多く、つまり「小屋」状のもの、つまり英語の「log cabin」相当のものを指していることが多い。この場合は日本語では丸太小屋(まるたごや)と呼称されることが多い。
丸太を組み合わせて壁を構成したもののほか、 角材(角ログ)を使用するもの、 丸太は柱や梁にのみ使用して壁には漆喰などを使用するものなどもログハウスとして扱われている。 小屋状のものは、ログを水平方向に井桁のように組み合わせていることが多い。
17-18世紀には北アメリカに伝播し、西部開拓の象徴として広まった。日本に、西洋の様式のログハウスが導入されるようになったのでは1970年後期である。
日本古来の校倉造の正倉院、あるいは長野県の農村で見受けられる伝統的な板倉「せいろう倉」は、断面が三角形や四角形の木材を組み上げて作られており、 実は、これらも英語の「log house ログハウス」に分類されうると考えてよい。

日本でも756年前後に正倉院が建てられましたが、丸太を加工した断面が三角形の木材を組み上げて作られています。正に日本のログハウスですね。

種類

ハンドカット

恐らく皆さんが想像するログハウスは、ログビルダーがチェーンソーで丸太を削り出し、人力で加工しながら組み上げていくイメージではないでしょうか?読んで字のごとく自らの手でカットしながら作っていくので、ログ一本ごとに異なる太さや断面となります。荒々しく自然あふれる住宅になります。
現代ではログハウスは量産されるので、機械で加工するのがメインになっています。人力で作り上げるログハウスは貴重なものとなっています。

マシンカット

ログハウスといえば別荘のイメージが強いですが、建築される7割が住宅として利用されています。その為量産されるので、集成材のようにログを機械で加工し、接着されてログの一本一本が同じサイズとして作られます。

したがってレンガやコンクリート壁のように、組み上げても規則的に綺麗に仕上がります。

構造

丸太組工法

ログハウスの構造は丸太組工法といった構造です。一般的な住宅は2×4(ツーバイフォー)工法といった構造なので、明らかに外観も構造的な強さも違います。

公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センターHPより詳細を見ていきましょう。

 丸太組構法は、構造耐力上主要な部分に丸太材、製材その他これに類する木材を水平に積み上げた壁により建築物を建築する工法であり、丸太材(LOG)を主に使うことから、「ログハウス」とも呼ばれている。
国土交通省告示第411号(平成14年5月15日)により、以下のイ~ニまでが可能となり、面積制限は、延べ面積3,000m2以上、高さ制限も高さ13m以下と木造建築物と同じになった。

 

イ. 木造混構造2階建(1階ログハウス2階枠組壁工法・軸組工法)
ロ. RC(S)混構造3階建(小屋裏利用)
ハ. 丸太組構法2階建て
ニ. 木造平面紺構造に階建て(1階丸太組構法)

なお、構造計算によって安全性を確かめなければならないのは、延べ面積300m2以上(木造500m2以上)高さ8.5m以上(木造13m・軒高9m以上)地階を除く階数が2以上とされている。

 
丸太組構法の特徴
 
・丸太組構法に用いる材料(丸太材、製材その他これに類する木材)は、十分に乾燥していることが望ましい。
・材料の乾燥が十分でない場合、乾燥収縮に伴う不具合が発生する可能性があるので、調整が必要である。
・丸太材を用いる場合、自然の素材を使用し、直接仕上げる事が多いため、乾燥による干割れや樹液のしみだしが生じることがある。
・開口部が少なく自重が大きい。
・木材は、繊維方向にほとんど収縮しないが、繊維方向と直角の方向には含水率(木材中の水分の量)が高いほど収縮する。
・丸太材は断熱性に優れて熱伝導率が低い。

 

 

 

1階部分は丸太を水平に組み上げて、壁と柱の代わりとなる壁構造とも言えます。

内装はツーバイフォーで間仕切り壁を作ってあり、2階部分の外壁はサイディングボードという一般的な住宅と同じ構造体で出来ています。

その為、内装を見た時に外壁以外は通常の住宅と変わらないので、快適に住む事が出来ます。この快適さは写真では伝わらないので、この記事の一番下に記入してある展示場に見学する事をオススメします。

ポスト&ビーム

ログハウスといえば丸太組工法は一般的ですが、ポスト(柱)とビーム(梁)とログ材を組み合わせた木造軸組工法です。

日本家屋に見られる在来工法なので、デザイン的にログハウスよりも自由度の高い設計が出来ます。

材料

主要なログ材として3つ挙げます。

パイン

欧州赤松とも言われ、フィンランドの厳しい寒さで生育した松なので、資材としても寒さに強く、耐久性・耐火性に優れた木材です。

スプルース

北米松とも言われ、パインに比べると強度がやや落ちるが、コスト的に割安です。

国産杉を使用するため輸送料金も安く、耐久性もあるので、国内ログハウスメーカーでは国産杉のみ使用しているメーカーもあります。

性能

丸太を横に積み上げた工法の為、上下で摩擦力が発生し、揺れを吸収するので耐震性に非常に優れています。また調湿作用があるので、湿度の状態によってログ材から放湿したり、吸湿したり調整します。またメーカーごとに外壁の45分耐火を取得しているので、防火地域にも建てられるほど耐火性能にも優れています。

工程

通常の住宅と一緒で、「契約→敷地・地盤調査→本設計→確認申請→施工→引き渡し」という工程になります。

 

 

 

ログ材を海外輸入しているメーカーの場合、輸送の関係で少し工期が伸びます。メーカーにもよりますが、契約から引き渡しまで10ヶ月前後掛かります。

メンテンス

セトリング

ログハウスの特徴としてセトリングがあります。セトリングとは完成後ログ材が数年かけて乾燥し、1本あたり1㎝前後収縮します。ログ壁全体では10㎝位収縮(沈む)ので、階段や建具、柱との高低差が生じます。その為階段等にはログ壁が収縮するのを計算してクリアランスを設けておき、調節可能なスクリュージャッキやパッキンを設置して、その高低差を埋めます。

外壁塗装

ログハウス完成後、外壁が生木なので経年劣化します。数年毎に業者若しくはオーナーが専用の防カビ剤配合の塗装剤を塗る手間が掛かります。

各設備

ログハウス特有の煙突やストーブは1年に1回は清掃の必要性があります。建具は引き戸やよりも開き戸タイプが多いので、吊元の金具に油を差す必要があります。

まとめ

ログハウスの魅力は外壁と内壁がログ材という事で、圧倒的な木の質感が得られます。まずはログハウスの専門誌を手にとって見てください。

そして興味を持ったならば、ログハウスの展示場を覗いてみて下さい。無料で見学出来て、パンフレットやグッズも貰える場合もあるので、お休みの日にでも見学をオススメします。

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