僕はフリーランスになって15年が経ちました。何度か危機を乗り越え1人で運営しています。
上手く運営出来ている時はフリーランスになって良かったと思うし、依頼元からの注文が減って収入が落ちた時にはサラリーマンの方が良かったなと思います。
1人でやっている気楽さや長時間の会議が無い事、満員電車に乗らずに済んでいる事などのメリットがデメリットを少し上回っているからフリーランスを続けているのだと思います。
たまにサラリーマンの友人と呑みますが、その友人はお酒が入ると人間関係の悩みや長時間労働の愚痴が出てきて、俺もサラリーマン辞めてフリーランスになろうかな?と相談される事もあります。
そこで僕が言うのはサラリーマンを続けた方が良いよとアドバイスするのですが、それは自分がフリーランスで苦労した経験から出た言葉だと思います。その一方自分がサラリーマン時代にも悩んだ事でもあるので、悩みや長時間労働によって身体を壊す前に出来る事を述べたいと思います。
人間関係の悩み
学生時代にいじめにあった経験は大なり小なりあると思います。学校というのはつくづく社会の縮図だなと感じますが、中学生時代を思い出すと、怖い先輩がいて、挨拶をしないと怒鳴られたり暴力を振るわれました。
また同級生でもヒエラルキーが存在して、リーダー格の同級生に睨まれるとたちまち無視されたり、嫌がらせを受けたりします。流石に社会に出て上司から暴力を受ける事はありませんが、自分の所属する課に嫌味っぽい上司、高圧的な上司がいたら最悪です。
仕事でミスがあったらトコトンパワハラを受けるだろうし、仕事中嫌な気持ちで過ごす事になります。僕の経験でいうと、お局様の機嫌を損ねて、女性社員の殆どから総スカンを食った経験があります。声をかけても無視です。これは辛かったですね。
長時間労働の悩み
パワハラの一種で自分の処理能力以上の業務を課せられるので、残業は長時間になるし、そのサポートもしてくれないので、仕事を自宅に持ち帰ったり、休日出勤をせざるを得ません。
人間、自分の好きな事をしている時は時間が過ぎるのを忘れてしまいますが、プレッシャーのかかる状況が長引くと、ストレスを生み、身体に変調をきたします。
僕が設計事務所に勤務していた時に急ぎの作図依頼を受けました。今抱えている仕事を合わせるととうてい間に合いません。しかし人員も足りなかったので終わらせるには徹夜作業しかありませんでした。
まだ20代と若かったので、1日位の徹夜には何とも無かったのですが、朝その仕事を納品して、また急ぎの仕事が来ました。流石に無理だったのですが、依頼元が何とか頼むとの事だったので、その日も会社に泊まって2日連続の徹夜となりました。
20代といえどもこれはキツかったですね。その月の残業時間は土日出勤も加えて200時間を超えました。毎月の残業平均でも100時間は超えていたので、身体を壊す原因に充分なりえました。
幸い僕は身体を壊す事は無かったのですが、常に目の下にクマを作り、疲労感が取れる事は無かったですね。
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対処方法は?
まずは人間関係の悩みですが、同僚にでも上司にでも心を打ち明けられる存在を持つ事です。同期はライバルにもなりますが、同じ悩みを共有出来るので、愚痴を言い合うだけでもストレス解消になります。
昔はよくあった会社の飲み会も最近はあまり無いと聞きます。プライベート時間を飲み会に使うのは僕自身も苦手だったのですが、今考えるといわゆる飲みニケーションというのは仕事といえども人間がやる事なので、心を通じ合う為にも必要だと思います。
別に酒豪でも下戸でも関係ありません。食事でも遊びでも仕事仲間と仲良くなるのは大事な事です。あいつ変わっているなと色メガネで見られると、仕事も円滑には出来ません。
仕事中も冗談が言い合える位で丁度良いのかもしれません。また長時間労働の悩みですが、仕事量が多すぎてもパートナーを付けてくれないという場合は、一つの原因として自分の処理能力が追いつかないのも事実だし、その相談を上司にせずに1人で抱え込んでいるとも言えます。
相談したのに上司が対処してくれないのは問題ですが、大抵は業務量の負担を減らす対処はしてくれます。人間関係の悩みともリンクしますが、要はコミュニケーションが滞っていると仕事がうまく進められない、1人で抱え込んでしまう状況が生まれます。
こういう場合は直属の上司に相談の時間を作って貰い、改善の話し合いをするのが悩みを解消する方法となります。
まとめ
どんな仕事でも、業種でもブラック企業と言える側面はあります。例えば美容師でも大晦日などは寝る暇もない程労働時間が長いと聞きますし、IT企業も残業時間が長いと聞きます。
労働時間が長いイコールブラック企業とは言えませんが、疲労から気持ちも荒んできますし、人間関係にも綻びが見えてきます。そうなると転職を考えると思いますが、業界全体の体質による原因の場合は、同業他社に転職しても同じような悩みは尽きません。
また辞めたいのだけど、貴重な戦力を安々と辞めさせてくれない状況も聞く事があります。そうなると耐えるしかなくなりますが、精神的、肉体的に耐えるのも限界があります。限界に直面した時に辞められないと破綻してしまいます。
そうなると新たな話し合いを出来る体力も残っていないでしょう。自分で退職願を出して、辞める事が一番ですが、どうしても出来ないシチュエーションの場合は退職代行に依頼するのも自己防衛の手段です。
退職代行に頼むまで自分が追い込まれたと感じたら、この手段を選ぶのは良いと思います。費用も10万円以上掛かる気がしますが、実際は5万円前後が多いし、もっと安い退職代行業もあります。
悩んでいるよりも条件の良い会社に転職するもよし、自分の能力を活かしてフリーランスになるもよし。次のステップに進む為にも退職代行は利用する価値はあると思います。
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