フリーランスとして15年目ですが、リーマンショック以来の危機に瀕しています。
今年の1月にコロナ禍が発生し、3月までの業績は通常通りだったのですが、4月以降の業務依頼が減り、それ以降業績が戻りません。
7月に資格試験があり、6~7月は勉強に費やしました。その試験も終わり、すぐに依頼が増えるかと思っていましたが、その考えは非常に甘かったです。
自分の得意分野である建築CADオペレーター。すぐに新規取引先も見つからず、パソコンの前で悶々とした日々を送っていました。
そこで一念発起。大学を卒業して、初めて就職したのが某建設会社。いわゆるゼネコンです。ゼネコンにも設計部があり、現場ごとに施工図を描きます。その作図業務の外注という線を狙って履歴書と職務経歴書、ポートフォリオを印刷して、その建設会社に郵送しました。
郵送して約2週間。見慣れぬ番号から電話が掛かってきました。
「○○建築のAです。」
2週間経って郵送した事を忘れていましたが、そのAさんという名前を聞いて思い出しました。
そのAさんというのは建設会社での1期上の先輩です。同じ現場になった事はありませんでしたが、独身寮生活でお世話になりました。
その電話で会おうか?と言ってくれたので、その建設会社の本社で2週間後に面談する事になりました。
面談当日久々の東京へ
僕は関東3県に住んでいますが、フリーランスとして東京の会社から依頼を受ける事が多かったので、数ヶ月に1度、東京へ打ち合わせに行ってましたが、今年に入りコロナ禍になったので、東京へは1年位行きませんでした。
県内ならば車で打ち合わせに行くので、東京へは久々の電車に乗りました。
約束の時間よりも1時間以上早く着いたので、昼食を公園で食べて、これから持っていく書類を再度点検してました。
僕がその古巣の会社を辞めたのが20年前。これからまたその会社の敷居をまたぐ日が来るとは思いませんでした。こういう思いから感慨深いものがありました。
面談に臨む
約束の時間の15分前。該当する階へエレベーターを使い、受付でその先輩の名前を言って面談の約束があると伝えました。
それから5分後。先輩と設計部長の2人が会議室にやってきました。
初めは先輩と昔話をして、営業を少しと考えていましたが、設計部長も同席してくれるので、履歴書と職務経歴書、参考図面を10枚ほど持参して面談に臨みました。
僕はその建設会社のOBですが、そういうスタンスではなく、あくまで下請け業者としてその場にいました。
まずは名刺交換してから僕の履歴書や職務経歴書を見て、その項目に対し色々な質問がきました。
その質問に答えながら、次に僕が描いてきた図面を見てもらいます。するとこの図面を完成させるのに必要な時間と金額を聞かれました。
僕:「2日かかり、○万円です。」
すると部長からは
部長:「その金額だと話にならないな~」
早速の先制パンチです。ダウン寸前になりながもその都度見積もりをするという事になりました。
また僕の経歴で3D cadの技術に注目してきたのが意外でした。今建築業界ではBIMと言われる3D CADの技術が注目されており、各会社がその技術の導入している過渡期です。
部長さんからは
「その技術があれば稼げるのにな~」
と言われましたが、問題はそのソフトの料金。軽く100万円を超えますし、毎年のサポート代が12万円掛かります。車と同じで維持費が必要で個人で導入するのは金銭的に重いです。
IT導入補助金という政府の制度はありますが、維持費を考えると二の足を踏みます。
そうこうしている内に1時間ほど面談して終わりました。
まとめ・面談後が終わって
面談が終わり、先輩は喫煙所に向かいます。僕もついていき、そこでコーヒーを飲みながら昔話に花を咲かせました。
今月はまだ現場が動かないので、来月から動く現場で必要な図面に関し見積もりの機会を得られました。まだそれが仕事に繋がるとは限りませんが、営業の一環として良いチャンスを貰いました。
そのまま帰るのももったいないで、少し東京の各所を廻り、プチ観光を楽しみました。
フリーランスはただでさえ1人で作業をこなす事が多いので、このように電車に乗って東京の活気ある都市に来ると元気が湧いてきました。
フリーランスにとって仕事の依頼が途切れる事は覚悟しなければなりません。
よほど実力や人脈があれば、営業しなくても仕事は途切れませんが、依頼が途切れた現実を直視して、がむしゃらに営業するのもフリーランスの仕事です。
サラリーマンであっても、会社の営業が仕事を取ってこなければやる仕事がありません。フリーランスは営業マンも兼ねるので、それを実感しています。
これが駄目だったら次。また次とこなしていき、営業をしていきたいと思います。
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